乳がん情報サイトBC&Meでは、乳がんと診断されてから、治療、そしてその後の日常生活までをサポートする情報を発信しています。
乳がんになって何もかもあきらめなくちゃいけないと思っていませんか?
乳がんと診断されてショックで何も考えられない…
乳がんになったらいままで通りの生活はもうできないんだ…
そんなことはありません。
乳がんの5年生存率は9割を超えています。
確かに毎年たくさんの方が乳がんに罹患しますが、同時にたくさんの方が、治療を終えてから日常の生活に戻っています。
乳がんになって失うものもあるかもしれませんが、乳がんになったからこそ、出会える「新しい私」もあるのではないでしょうか。
- 乳がんの5年生存率の最新データ
- 乳がんの生存率はとても高く、ほとんどの人が治療後に日常生活に戻っていること
- 乳がんになっても治療が落ち着けば、日常生活を送ることができること
- 乳がんになったからこそ、周りへの感謝や自分の本当にやりたいことに気づくことができること
乳がんの5年生存率 もはや「乳がん=死」ではありません
乳がんと診断されたばかりでは、自分がこれからどうなるか不安になり、絶望を感じてしまうかもしれません。
乳がんになったら、もうこれまで通りの生活はできない、あれもこれもあきらめなくては…。
さて、本当にそうでしょうか?
あなたは「乳がん」に対してどんなイメージを持っていますか?
周りにがんになった方がいない場合、そのイメージの多くはメディアで作られたものではないでしょうか。メディアは辛い闘病生活を送っている方を取り上げる傾向があります。がん患者を扱ったドラマや映画も数多くあります。
がんになるとほとんどの方が死んでしまう? 死ぬまで辛い闘病で苦しむ?
さて、実際はどうでしょうか? 2021年に発表された最新のデータを見てみましょう。
このグラフはがんの部位別5年相対生存率を示しています。
5年相対生存率とは、あるがんと診断された場合に、治療でどのくらい生命を救えるかを示す指標。あるがんと診断された人のうち5年後に生存している人の割合が、日本人全体*で5年後に生存している人の割合に比べてどのくらい低いかで表します。100%に近いほど治療で生命を救えるがん、0%に近いほど治療で生命を救い難いがんであることを意味します。 * 正確には、性別、生まれた年、および年齢の分布を同じくする日本人集団(国立がん研究センター がん対策情報センターより)
グラフを見ると、他の主ながんと比べて乳がんの予後がとても良いことがわかります。
もちろん同じ乳がんでもステージが低いほど、生存率の数値は良く、リンパ節への転移のない早期の乳がんの場合、5年相対生存率は99%を超えています。
乳がんの罹患者数は女性のがんで一番多く、年間9万人を超えていますから、このグラフは治療後に社会に復帰している人の数もとても多いことも同時に示しています。
次のグラフは乳がんの5年相対生存率の推移を表したものです。年々、5年相対生存率が高くなっていることがわかります。
医療は常に進化しています。これから乳がんと診断された方のデータはもっと改善されることが期待できますね。
乳がんの不安 もう日常生活は送れない?
データを見てみると、現在の乳がんは「死に至る病」ではすでになく、多くの方が治療後に日常に復帰、もしくは治療しながら大きく日常を変えずに生活されていることがわかります。
では具体的に日常のシーン別に、乳がんになった場合の不安をひとつづつ解消していきましょう。
乳がんと診断されて、もう仕事は続けられないと思い、すぐに会社に退職を申し出た
副作用の程度や仕事の内容にもよりますが、副作用を抑える薬や会社の人事制度をうまく利用し、治療と仕事を両立することは可能です。たくさんの方が治療と仕事を両立しています。また乳がんをきっかけにワークスタイルを見直す方もいらっしゃいます。
日本では残念ながら40~50歳代の女性の再就職は難しいのが現状です。治療後の生活のほうが長く続きます。すぐに辞めると決めてしまうのではなく、どうやったら続けられるかを考えてみましょう。
抗がん剤で脱毛した髪 ・・・ もうおしゃれは楽しめないんじゃないか
抗がん剤の副作用で脱毛は避けられませんが、投与終了後から2~4週間ほどで髪の毛は再び生え始めます。平均してウィッグの着用期間は1年ほど。
今は値段も手ごろでおしゃれなウィッグがたくさんあり、みなさん複数個購入して、この期間を楽しんでいます。いままでできなかった大胆なスタイルに挑戦できるのもウィッグならでは!
脱毛は頭髪だけでなく、全身で起きますが、たとえば眉毛やまつ毛が抜けたことで、いつもよりメイクをしっかりするようになった、という方も多くいらっしゃいます。外見の変化は女子力アップのチャンスでもあるんです。
乳がんになったらもう子供はあきらめなくちゃいけない
一昔前は抗がん剤治療をする場合、妊娠をあきらめなくてはいけないことがありましたが、現在では抗がん剤治療前に卵子を凍結保管しておき、治療終了後に体外受精をすることが可能になってきています。
これ以外にも、一昔前はできなかったこと、特別だったことでも、今では実現可能になっていることがたくさんあります。
乳がんになったからこそ広がる世界
乳がんになったからといって、不幸なことばかりではありません。乳がんになったからこそ広がる世界もあります。
乳がんサバイバーの方からはこんな声も聞こえてきます。
乳がんになったことで、周りの人の優しさに気づくことができた。主人や子供とも前よりも良い関係を築けるようになった。
乳がんになったことで、自分が本当にやりたい仕事がなにかわかった。今はその実現に向けて資格取得中です。
患者会を通して、たくさんのすばらしい友人ができた。私の財産です。
乳がんになってたくさんの人のお世話になった。今度は私が恩返しをする番と思い、ボランティア活動を始めました。
人生には限りがあるという当たり前のことを、私たちはつい忘れがちです。
しかし、乳がんになることで、多くの人が人生に限りがあることに向き合い、辛い治療を乗り越える過程で、本当の「自分らしさ」を見つけ、一日一日を丁寧に生きる大切さに気づいていきます。
もちろん、乳がんになって全員がすぐにこんな心持ちになるわけではありません。
ここまでに至るには、たくさんの涙や時間が必要です。しかし、不安な気持ちはかならずいつかは晴れていきます。
乳がんになったからといって人生をあきらめることはありません。乳がんになったからこそ広がる世界もあるのです。
このサイトでは、乳がんと共に生きる素敵な女性たちの体験談をご紹介しています。
さあ、今度はあなたの番です。これから乳がんになる方の希望となるように、乳がんと共に素敵に生きる姿を見せてください。
あなたは5年後に何をしている?
もし、今あなたが乳がんと診断されているならば、あなたの5年後は、乳がんと診断される前と同じような生活を送っていることの確率がはるかに高いのです。
そして、5年後に乳がんと診断される前よりも自分らしく素敵な人生を生きているかどうかもあなた次第です。
このサイトでは、乳がんになってからのあなたの新しい人生を応援する情報をたくさん発信しています。
乳がん治療が終了したらすぐに日常を取り戻せるように、さらには診断前よりももっともっと素敵な自分になるために。
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