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抗がん剤治療の副作用にはいろいろなものがありますが、一番心配なのが脱毛ではないでしょうか。

いつから髪は抜けていくの? 抜けた髪はまた生えてくるの?
抗がん剤治療を前に、不安なことばかりだと思います。
まず、髪は再び生えてきます!
ただし、健やかな髪を取り戻すためには、この期間の丁寧な頭皮ケアがとても大切です。
このページでは、抗がん剤投与から髪が抜け、再び生えてくるまでの様子と、それぞれの期間に最適な頭皮ケアとシャンプーやヘアキャップなどの便利なアイテムをご紹介します。


健やかな髪を取り戻すためにも、便利なアイテムを使いながら頭皮ケアをしっかりと行っていきましょう。
脱毛が始まるのはいつ?再び生えてくるのはいつ?


乳がんの抗がん剤治療で避けられない副作用の一つが脱毛です。脱毛は頭髪だけでなく、全身の体毛で起こります。
抗がん剤による脱毛は、抗がん剤の最初の投与から大体10~14日ぐらいで始まります。そして約1週間ほどかけて、ほとんどの髪が抜け落ちます。
再び生え始めるのは、最後の抗がん投与が終了してから、約1~2か月後です。早い方で半年程度でベリーショートの状態になります。ウィッグが必要な期間の目安は1年程度です。
頭髪や眉毛・まつ毛が抜けてしまうと外見が大きく変わってしまうので、この変化をなかなか受け入れられない方もいらっしゃるかと思います。



髪はまた生えてきますから、まずは気持ちを切り替えて、丁寧な頭皮ケアで健やかな髪を取り戻しましょう!
髪が抜け落ちる7日間 5つの対処法


さて、髪が抜け落ちる約1週間。抜けていく髪の処理がなかなか厄介です。ここでは抜け落ちる髪の毛のための5つの対策についてご紹介します。
①髪は脱毛前に2~3cmの長さに切っておく
まず抗がん剤治療の投与日が決まったら、髪をあらかじめ2~3cmの長さに切っておきましょう。
これは抜けた髪の処理を簡単にするため。そして抜け毛の量が少なく感じられるので精神的なショックが軽くなる効果もあります。
髪を剃ってしまう方もいらっしゃいますが、そうするとものすごく短い毛が抜けて、抜けた髪で体がチクチクしてしまいますので、ある程度の長さを残しておくのがポイントです。
②お風呂場の排水溝にネットを設置
髪が抜け落ちるのは、お風呂で洗髪しているときが多いので、詰まり防止のために排水溝にあらかじめ髪をキャッチするネットを設置しましょう。100円ショップでも売っています。


③粘着クリーナーを準備
この時期は抜けた髪がどうしても部屋中に飛び散ってしまうので、床に落ちた髪をとるために粘着シートのついた粘着クリーナーを用意しておきましょう。こちらも100円ショップで購入できます。


④黒っぽい服を準備
抜けた髪が肩に落ちてしまうので、外出するときや人に会う予定があるときなどは、黒っぽい服を着ていれば目立ちません。
⑤使い捨てタイプの抜けた髪をキャッチするヘアキャップを用意する
抜け落ちた髪が部屋に散らばるのを防ぐための帽子を被ると、部屋の掃除がかなり楽になります。


ケアキャップ®は不織布でできた使い捨てタイプの帽子で、これをかぶることで、抜ける髪をキャッチできるので、部屋中に髪が飛び散ることを防ぐことが出来ます。
色は黒と白の2色がありますが、黒を選べばウィッグや医療用帽子の下にかぶっても目立ちません。使い捨てタイプなので、衛生面でも安心して使えますね。


抗がん剤による脱毛、頭皮の3つの悩み


さて、髪がすべて抜け落ちてしまうと、新たな悩みが発生します。特によく聞かれるのが次でご紹介する3つの悩みです。
①痛み・かゆみ
脱毛の初期に、髪が引っ張られるような痛み・痒みを感じることがあります。しかしこれは一時的なもので、次第に治まってきます。この期間、通常のシャンプーを使用すると、洗浄力が強いため、頭皮の痛みや痒みを強く感じてしまったり、洗った後に頭皮の乾燥を感じてしまう場合があります。
②汗・皮脂・臭い
頭髪があるときは気づかないのですが、実は頭皮は汗っかき。頭髪がない状態だと、皮脂や汗が気になります。首にまでダラダラと流れるほどに汗をかく方もいらっしゃいます。また汗が原因でニオイが気になることもあります。
③あたらしく生えてくる髪のクセが強い・太い
せっかく髪が生えてきても、これまでの髪質と変わって、うねりが強くなったり、クルクルとしたクセ毛になってしまう方も多くいらっしゃいます。
これは脱毛中に頭皮にある毛母細胞がダメージをうけ、毛母細胞に毛髪の栄養となる血液が回らず、結果的に頭皮がやせ細ってしまうために起きます。


抗がん剤の投与終了からしばらくすると毛母細胞が復活し、頭髪が生え始めますが、その時の頭皮はまだ薄くて硬い状態。
この薄くて硬い頭皮を髪はクネクネ曲がりながら生えてきます。頭皮を通る際にできたこのクセは生えてからも治りません。そのため、クセがでたり太くなってしまうなど、脱毛前と髪質が変わってしまうのです。
クセをとるには、クセのある部分を切り落とすか、縮毛矯正などをする必要があります。
抗がん剤による脱毛中の頭皮ケア おすすめシャンプー


脱毛中の頭皮の状態を清潔に保つため、また健やかな髪を取り戻すためにも、この期間の頭皮ケアは丁寧に行いましょう。
頭皮に痒みや痛みがある場合、また抗がん剤治療中だからと、頭皮への刺激を避けるために髪を洗浄しない、もしくはシャンプーを使わずお湯で洗うだけの方もいらっしゃいますが、それは逆効果。
この時期の頭皮は汗や皮脂も通常時よりも気になりますから、いつもよりも丁寧にしっかりと洗いあげる必要があります。
悩むのはシャンプーの選び方。
一般的に売られているシャンプーは、髪を洗うことが目的なので洗浄力が強めなものが多くあります。ところが、脱毛初期の頭皮が敏感な状態、また脱毛が進み頭皮がむきだしになった状態では、この洗浄力の強さが頭皮への刺激になってしまう場合も。
この時期に必要なのは、頭皮への刺激は少なく、それでいてしっかりと洗い上げることのできる優しい洗浄力のあるシャンプーです。
低刺激や無添加を謳ったシャンプーがたくさんありますが、やはりこの時期は、市販のシャンプーの中でも抗がん剤による脱毛期専用に作られたシャンプーを使うのが安心です。
おすすめはプレオスカルプシャンプー。髪のない頭皮でもしっかり洗える泡タイプシャンプーです。


全国2000件以上の病院の売店で販売されていることからもわかるように、これまで多くの方が使用している、信頼して使えるシャンプーです。
こちらのページではプレオスカルプシャンプーを使った脱毛の時期別の頭皮ケアの方法についてご紹介しています。


髪が抜け落ちた頭部を守る医療用帽子
さて、脱毛によって頭皮がむきだしになった状態は、ケガも心配ですし、就寝中は寒さを感じることもあります。また逆に汗や皮脂が気になることも。
頭部を保護するためにも、汗や皮脂を吸収するためにも、また日光や紫外線から頭皮を守るためにも、肌に優しい医療用帽子をかぶりましょう。
医療用帽子のおすすめはケアぼうし®。こちらは、累計販売枚数150万枚以上、医療用帽子の国内シェアナンバー1のアイテムです。


素材やサイズ、デザインなども豊富に揃っています。柄のない黒のケアぼうし®なら、ウィッグの下に着用しても目立ちません。まずは、シンプルな黒を1枚と、洗い替え用にお好きな色や柄を用意するのがおすすめです。
脱毛した髪もやがて生えてきます。脱毛中の専用アイテムで頭部をしっかり守り、丁寧に頭皮ケアをして、健やかな髪がはえてくるのを待ちましょう。

