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【乳がんと私】乳房再建とは前向きに生きること(miさん 50歳)

自分ががんになって、がんになってもその先があることがわかったというmiさん。たくさんの方から勇気をもらったから、これからは勇気を与える側になりたいと語ります。

ーーこれから取り組みたいことはありますか?

「がん=死」ではないことをなんらかの形で伝えていきたいと思っています。

たとえば、私が乳がんであることをひた隠しにするのではなく、普通に隠さずにいることでこれから乳がんになった人が私に相談しやすくなるんじゃないかと。

再建に今悩んでいる方には、自分がものすごく悩んで迷ってきたから、同じような道を歩ませたくない、と思っていて。そういう方に向けてできるだけ発信していきたいと思っています。

これまで乳房再建の講演会で3回体験者としてお話ししました。 また三重県では講演会が少ないので、うまく乳がん情報を発信できないかな、と思っています。この前、ピンクリボンアドバイザーの初級を受けたんです。がんセンターのピアサポートにも応募しました。 自分が白血病患者の家族であることと乳がんサバイバーであることの経験を生かせれば。ひっこんでるんじゃなくて、自分から何かをしていきたいと思っているし、そういう仕組みがあればそれに参加したいと思っています。

ーー手術の前の日の女子会ではmiさんはみんなから勇気をもらったわけですが、今度は勇気を与える側になりたい?

そうですね。あのとき、事故で車椅子の方がいらっしゃって、ちょうどiPs細胞の話がでて、これがあれば歩けるようになるかもしれないね、という話をしていたら、その方が「私は今のままでいいのよ、リハビリも面倒くさいし(笑)」とおっしゃって。

その方は自分が自分であることを受け入れていらっしゃるんですよね。果たして自分ならどうだろうか。そのとき、ものすごく力をもらった気がします。

これまで障がいがある人をなにか特別な人だ、と思ってみていたところがあったんですが、今は、乳がんや白血病やそれ以外にもいろんな人がいて、それはそれで普通なんだって思いたいです。みんな一人の人間で特別なことじゃないんだと。

一人ひとり違うのはあたり前なのに、あの人は乳がんだよ、となにか可哀想な人のように見られてしまうと「私は乳がんで死ぬわけでもないし、乳がんで死ぬつもりもない」って思っています(笑)

ーー日本ではまだがん患者を特別にみる雰囲気がありますよね。

がん患者に、なんて声をかけていいかわからないんだと思います。

私は自分ががんになってがんになってもその先があることを知りました。 20年前に主人を亡くしてから一人暮らしで頼る人がいなかったし、なにかあったらお金で解決できることはそうしようと思っていたし、だれか人に頼ろうとも思わなかった。だけど乳がんになって頼ることのできる先生に出会うことができたんです。人に頼るなんて自分でも不思議で(笑)。

でも人に頼ることがこんなに楽なんだ、っていうことを知りました。 あと不安なことがあったときに包み隠さず話せる仲間がいるということはとても大切。親には言えなくても友達には言えるっていうことってあるし、家に引きこもっていたらこんな出会いもないだろうし。

私よりも重い病の人がいるということは常にわかっているんですが、病院を紹介してくれた友達に「今は自分が一番可哀想だと思っていいよ」といわれたことでとても気持ちが楽になったんです。乳がんになってがんばらなくちゃ、と思っている人には今は泣いてもいいんだよ、がんばらなくてもいいよ、と伝えてあげたいです。(了)

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