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【乳がんと私】 乳がんで広がった新しい世界(よちさん 41歳) 

Contents

抗がん剤の副作用を乗り越える

アロマテラピーでリラックス

アロマをうまく使いましょう

腫瘍が大きかった為、主治医は温存できるようにと、手術前の抗がん剤を進めてくれました。

抗がん剤はドセタキセルとシクロホスファミドの組み合わせのTC療法、3週間ごとに4クールと決まりました。 初回のみ2泊3日の入院での投与、2回目からは通院しての投与になります。

初回の投与から数日後に副作用が現れました。ほてり、倦怠感、頭痛、関節痛、筋肉痛、腹痛、乾燥肌、味覚症状、じんましん、そして10日を過ぎたあたりから脱毛が始まりました。

抗がん剤中少しでもリラックスして過ごせるように、アロマテラピーを取り入れました。以前からアロマを楽しんでいましたが、部屋の除菌の為にアロマディフューザーにティートゥリーやユーカリ、リラックスしたい時にはオレンジやラベンダーなどを組み合わせその日の気分に合わせて楽しみました。

また、皮膚が乾燥した時は、好きなアロマを入れたハンドクリームや保湿オイルを手作りして使用しました。とても簡単に作れて、今でも愛用しています。

あっという間に終わった手術

辛かった抗がん剤時期も終わり、最初の抗がん剤から約3か月後に手術となりました。腫瘍は思ったより小さくはならず、全摘手術となりました。

主治医は全摘になったことを気にされていたようですが、実は私は「放射線やらなくて済む。」などと不謹慎にも思っていました。

手術は最終抗がん剤から2週間後に行われました。主治医は「君は寝ているだけでいいよ。僕が頑張るから。」と言ってくれました。 手術は本当にあっという間でした。気が付けば名前を呼ばれて手術が終わっていました。

次の日には点滴も取れ通常の食事もできました。もちろんベッドから降りて歩くことも出来ました。ドレーンが取れた次の日には退院。入院は7日間でした。

ウィッグライフを楽しむ

最後の抗がん剤投与から約1か月、副作用で脱毛した頭皮からうぶ毛が生えているのに気づきました。 脱毛中は自宅ではケア帽子やタオル帽子を使用し、外出時にはウィッグを使用しました。

脱毛が始まり、病院でもらったパンフレットの中から近くにあるお店に行きウィッグを購入しました。 でも、購入したウィッグはデザインも好みではなく、頭頂部が手植え、下部分は機械編みの為重さがあり、付けていると頭が痛くなったので、セカンドウィッグとして通販でお手軽な総手植えのウィッグを購入しました。

このウィッグがとても軽く付け心地も良くデザインも好みだったので、ほとんどこちらを使用していました。 ずっと同じ髪形って飽きませんか?違う髪形にしたいって思い、同じシリーズのデザインの違うウィッグを購入、脱ウィッグするまでウィッグライフを楽しみました。

こちらのウィッグ専門店さんとはあるご縁がきっかけで直接社長さんとお話しさせていただいたり、パンフレットに載せていただいたり、スタイルブックにも載せていただいたりと、とても貴重な体験をたくさんさせていただきました。

この素敵なご縁を作ってくださった方にはとても感謝しています。 乳がんになって悲しいことも辛いことも苦しいこともたくさん経験したけれど、逆に普段できないことを経験できたことは、これもキャンサーギフトの一つかもしれません。

乳がんが気づかせてくれたこと

乳がんになったことはとても悲しいことですが、乳がんになったから気づいたこともたくさんあるのだと感じています。

それは人の温かさを改めて実感できたことです。

職場の同僚の気遣いのほか、私の周りにいる皆が私を助けてくれました。

当時小6の息子は地域のスポーツ少年野球に所属していました。試合などの当番、いろいろな行事など、抗がん剤治療中の私の体調が優れないときに子供の送迎をしてもらたりと本当に助けてくれました。この時期にお世話になった方には本当に感謝の言葉しかありません。たくさんの優しさと温かさをいただきました。

また乳がんになって私の考えも変わりました。今まで私の行動を占めていたのは、一番に子供・家庭、そして仕事、最後に自分の為の時間、でした。でも病気をきっかけにもうちょっと自分の為に使う時間を増やそうと思いました。

それまでは「子供が大きくなったら・・・」と思っていたことは、「やりたい(できる)ことは今やろう」と思うようになりました。老後の楽しみ…じゃなくて今を楽しむ。

乳がんのコミュニティサイトで知り合った方たちと一緒にランチをしたり、お出かけしたり。オフ会を計画し、新しい交流をすることが私の楽しみになりました。

他にも、私の通院している病院にはがん患者会はあるのですが、乳がん患者会はありません。私が乳がんと診断された時、同じ病気の方と話をしたいと思いました。病院のがん患者会に何度か参加しましたが、私が欲しいと思う情報は思うように得ることができませんでした。

またがん支援センターの看護師さんからも「他の乳がん患者さんからも、乳がん患者同士で話せる場がないかとよく言われる」とお聞きしました。ならば、私がその場を作ろうじゃないか!と乳がんサロンを開催することにしました。

患者会となると、病院からのサポートが受けられるのですが、いろいろな規定等ができてしまうため、私の行動できる範囲で、私の重荷にならないようにと、乳がん患者さんが気軽に集まっておしゃべりできる場をモットーに2~3ヶ月に不定期で開催しています。

乳がんになってから、私の行動範囲も交流範囲もグンと広がったように思います。

乳がん治療は抗がん剤・手術を経て現在はホルモン治療のみ。もちろん再発の不安はあります。でも、不安を抱えて毎日を過ごすより、楽しいことを考えて過ごす方が絶対いい。

楽しいこと(オフ会・ランチ・お出かけ・観劇・子供の野球の応援・趣味全般)を目標に、その楽しいことが終わればまた次の楽しいことに向かって、前向きに進むことが今の私の楽しみです。(了)

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